詩編91編       2014.7.27

 テーマ:神は我が避けどころ

1いと高き神のもとに身を寄せて隠れ  全能の神の陰に宿る人よ

 2主に申し上げよ  「わたしの避けどころ、砦  わたしの神、依り頼む方」と。

 神に身を隠し生活する人よ、神に申しあげなさい。「あなたは私の避け所、避難所、確固不動の岩である」と。神を強く信じることのできる人こそ、大きな平安を得ることができる。

3神はあなたを救い出してくださる  仕掛けられたから、陥れる言葉から。

4神は羽をもってあなたを覆い  翼の下にかばってくださる。神のまことは大盾、小盾。

 神は、人の思いを超えた策略から、意地悪な言葉、甘い誘惑から、手を変え、品を変えた策略から守ってくださる。神は、ちょうど親鳥が羽を広げてひな鳥を外敵から守るように、神の無限大の大きな翼を広げ、私を隠してくださる。 

 5夜、脅かすものをも  昼、飛んで来る矢をも、恐れることはない。

 6暗黒の中を行く疫病も  真昼に襲う病魔も

7あなたの傍らに一千の人  あなたの右に一万の人が倒れるときすら

 あなたを襲うことはない。 

8あなたの目が、それを眺めるのみ。神に逆らう者の受ける報いを見ているのみ。

 夜となく昼となく、時間を超え、常に命を狙う外敵から守ってくださる。いつどこで感染するかわからない伝染病やいろいろな病気により数えきれないほど多くの人々が(一千の人、一万の人が)あなたの周りで発病したとしても、あなたは決して病気にかかることはなく常に守られている。8あなたは、神に背を向け従わない人々が、発病し苦しむ姿をただじっと眺めているのみである 

9あなたは主を避けどころとし  いと高き神を宿るところとした。 

10あなたには災難もふりかかることがなく  天幕には疫病も触れることがない。 

 あなたは神を避け所とし、宿舎のように身を預ける場所とした。そのため、あなたには災難が襲うことなく、宿には病気にかかる心配も不要となる。 

11主はあなたのために、御使いに命じて  あなたの道のどこにおいても守らせてくださる。 

12彼らはあなたをその手にのせて運び  足が石に当たらないように守る。 

13あなたは獅子と毒蛇を踏みにじり  獅子の子と大蛇を踏んで行く。 

神は、あなたを守るため、御使いを遣わし、あなたがどこにいてもすぐに駆けつけ守ってくださる準備をする。御使いはあなたを抱きかかえどんな攻撃からも守ってくださる。あなたは地上で最強の獣・ライオンや猛毒を持った蛇をも避けることができ、真っ直ぐに進むことができる。 

14「彼はわたしを慕う者だから 

彼を災いから逃れさせよう。わたしの名を知る者だから、彼を高く上げよう。 

15彼がわたしを呼び求めるとき、彼に答え  苦難の襲うとき、彼と共にいて助け 

彼に名誉を与えよう。 

16生涯、彼を満ち足らせ  わたしの救いを彼に見せよう。」 

あなたは私に従う人だから、災いから守ろう。私の力、業を知る者だから、あなたの名をこの世に知らしめよう。この世に命のある限り、平安な生活を保証し、私の救いを提供しよう。

 

この詩のテーマである「身を守る」ことは、地上の生き物にとり死活問題である。動物は、神を知らず、神により頼むこと、祈ることができない。小動物が外敵から身を守る手段として、例えばライチョウは、季節の色に合わせ目立たないよう変色し身をカモフラージュして守る。これは弱い小動物に対する神の為せる業である。 

 数年前私の家の木蓮の木に、鳩が春、若葉に覆われた枝の上に巣作りをし、その後卵を産み雛がかえり、子育てし、秋枯葉が散る前、外敵に居場所が見つからない前に巣立っていった。これも時期を見計らった子育てであり、神の我がを見た思いがした。 

それでは、人はどうか。人は神を知り、祈ること、より頼むことができる。神は御心の適う人には、助け主である聖霊を送り守ってくださる。賛美・新聖歌276の1番、「わが魂を 愛するイエスよ 波は逆巻き 風吹き荒れて 沈むばかりの この身を守り 天の港に 導き給え」2番「われには他の 隠れ家あらず  頼る方なき この魂を 委ねまつれば 御慈しみの  翼の陰に 守らせ給え」 

 

まとめとして  

 神を信じる者は、祈りの武器がある。神から聖霊(助け主)を送くっていただき、聖霊の風に守られ行動することができる。平安であり安心した精神を維持し、冷静に行動することができる。追い詰められ、くじけそうな時こそ、神を仰ぎ祈っていきたいものである。弱いときこそ強くしてくださる、また、言葉に詰まった時には語るべき言葉を示してくださる神がおられる。