詩篇81編             2014.5.5

 

テーマ:エジプトから導かれた主に従え

 

1【指揮者によって。ギティトに合わせて。アサフの詩。】

 

ギティト‥‥ぶどう酒用の酒ぶね(木製の桶) ぶどうを搾るとき時に歌われた

 

26a 2わたしたちの力の神に向かって喜び歌い ヤコブの神に向かって喜びの叫びをあげよ。3ほめ歌を高くうたい、太鼓を打ち鳴らし 琴と竪琴を美しく奏でよ。4角笛を吹き鳴らせ 新月、満月、わたしたちの祭りの日に。 5これはイスラエルに対する掟 ヤコブの神が命じられたこと。6エジプトの地を攻められたとき ヨセフに授けられた定め。

 

力の神、ヤコブの神‥‥アブラハム、イサク、ヤコブの神 3代目 創世記32:29(P56

 

この神に向かい高らかにほめ歌を歌え 遠くまで聞こえるように高らかに、空を見上げて歌え 太鼓を鳴らし力強く遠くまで響かせよ 琴、竪琴を奏で、繊細に細やかな音色を響かせよ 角笛‥‥遊牧の民イスラエルにとり、角はなじみ深い 羊、ヤギの角を生活の中で用いる習慣があった 油を入れる容器 楽器等 身近な楽器を用い大勢が参加し喜び歌え

 

新月 7月の新月から満月にかけ祝う仮庵祭 本来は収穫祭 出エジプトを経験したイスラエルの民は、荒れ野の旅を思い出す祭りに代えていった 当時の苦難の経験を思い起こし、驕ることなく低い姿勢を常に保ち生活するよう心の戒めの意味もあった

 

※新月‥‥今日では、月と太陽が同じ経度(上下一列に並ぶ)になる時をいう 旧暦のついたち

 

 しかし昔は実際に細い新月が太陽の沈んだ後の西の空に初めて見えた日をその月の1日とした

 

 この日には特別の犠牲が捧げられ、角笛が吹かれ日常生活を休んだ(アモ8:5 P1439

 

 現在月の1日を新月 15日を満月と言っている 月の形が書かれたカレンダーある

 

 ロマンチック それ以上に厳粛で大自然の中で神の支配のもとで生活

 

5イスラエルにおける祭りは単なる祭り、音楽や儀式を行うだけでない 神と交わる時 神の恵みをしっかり受け止め、神を迎え入れ、神を思い起こし感謝する時 大きな恵みに感謝し今後も心改め従うことを誓う時である 

 

ヨセフ‥‥エジプト脱出して数十年間ヨセフ部族(マナセ・エフライム)がイスラエルの中で主導権を持っていた

 

仮庵際‥‥7月の新月から満月にかけて祝われる仮庵際は本来収穫祭、しかし出エジプトを経験した民は祭りを荒野の旅=仮庵生活を思い起こす祭りに変えていく

 

6-11 わたしは思いがけない言葉を聞くことになった。 7「わたしが、彼の肩の重荷を除き 籠を手から取り去る。8わたしは苦難の中から呼び求めるあなたを救い 雷鳴に隠れてあなたに答え メリバの水のほとりであなたを試した。〔セラ 9わたしの民よ、聞け、あなたに定めを授ける。イスラエルよ、わたしに聞き従え。 10あなたの中に異国の神があってはならない。あなたは異教の神にひれ伏してはならない。 11わたしが、あなたの神、主。あなたをエジプトの地から導き上った神。口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。

 

わたしはまだよくわかっていなかった神の御言葉をお聞きした‥‥エジプトを脱出し荒野を旅している時、多くの苦難の連続であった しかし主は、「雷鳴に隠れて」=「天から」、昼は雲の柱で導き、夜は火の柱で導いた 主が常に民の先頭に立ち導いた(出エ13:21-22 P115シンの荒野を旅する時、飲み水にありつけず苦しんだ そんな時も主の御業、御恵みにより、岩の中から水が出て喉を潤すことができた(出エ17:1-7 P122) また旅の途中でイスラエルの民に最も大切な定めを告げられた‥‥10異国の神を拝してはならない 唯一であり真である神のみを拝しなさい 十戒の第一の戒め(出エ20:3 P126) 11は十戒前文(出エ20:2P126) 

 

最も重要な掟「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くしてあなたの神である主を愛しなさい」(マタイ22:37 P44)この掟の意味、重みは、イスラエルの民を荒野の旅で先頭に立って約束の地カナンまで導かれた主をしっかり心の奥底に刻まなければならない

 

12-15  12しかし、わたしの民はわたしの声を聞かず イスラエルはわたしを求めなかった。 13わたしは頑な心の彼らを突き放し 思いのままに歩かせた。 14わたしの民がわたしに聞き従い イスラエルがわたしの道に歩む者であったなら 15わたしはたちどころに彼らの敵を屈服させ彼らを苦しめる者の上に手を返すであろうに。」

 

しかし、私の民はそれに背き離れていった 私もあえて民を留めず好きなようにさせた 「去る者は追わず」である その人にその気がなければ何をしても、何を成しでも無駄である もし民が私に従うなら、わたしは身を挺して体を投げ出してまでして、民の命を守るであろう 出エジプトの荒野の旅のように しかし主は民の思いに任せられ(突き放し)、罪の代価である死へ導いた ロマ1:28-32 P274)

 

16-17  16主を憎む者が主に屈服し この運命が永劫に続くように。17主は民を最良の小麦で養ってくださる。「わたしは岩から蜜を滴らせて あなたを飽かせるであろう。」

 

主に従うか主を離れるのか、主中心か自分中心か、2つの道のどちらを選ぶのか、その踏み出した道の一歩が永遠に続く 主の道を選択すれば、荒野の旅では、空腹をマナで満たしたがこれから最上の小麦のパンで、渇いた喉を岩から出た水で潤したがこれからは蜜に変わる 主の道に備わる恵みを心して聴きなさい

 

まとめとして

 

主に従う信仰は、荒れ野の旅の途中、苦労に根を上げ、旅のリーダー、モーセとアロンに不平不満をぶつける民であってはならない 冷静な心で常に目の前でなく遠方へ視線を向け、焦らず平安な心で主の御跡に従うのである 

 

その意味では、広大な天に浮かぶ月、星、太陽等を仰ぎ、いつも変わらぬ空から安定した精神状態を維持することが大切 天を仰ぐこと大切