詩編71編 2014.2.2
テーマ:「人生の初めから終わりまで救ってください」
1‐3 信頼の祈り
主よ、御もとに身を寄せます。とこしえに恥に落とすことなく 恵みの御業によって助け、逃れさせてください。あなたの耳をわたしに傾け、お救いください。 常に身を避けるための住まい、岩となり わたしを救おうと定めてください。あなたはわたしの大岩、わたしの砦。
わたしは、あなたのもとに身を寄せる。私の願い、苦しみの声をお聞きくださり、救ってください。私が逃れることのできる岩でできた頑丈な家となってください。プレハブのような仮設住宅でなく、暴風雨=激しい非難、攻撃に耐えられるびくともしない家となってください。あなたは岩でできた私の家であると確信する。
4‐8 若いときからの救い主
わたしの神よ、あなたに逆らう者の手から 悪事を働く者、不法を働く者の手から わたしを逃れさせてください。 主よ、あなたはわたしの希望。主よ、わたしは若いときからあなたに依り頼み 母の胎にあるときから あなたに依りすがって来ました。あなたは母の腹から わたしを取り上げてくださいました。わたしは常にあなたを賛美します。 多くの人はわたしに驚きます。あなたはわたしの避けどころ、わたしの砦。 わたしの口は賛美に満ち 絶えることなくあなたの輝きをたたえます。
私の神様、どうぞあなたに反発する者、悪巧みをする者、混乱を引き起こす者から守ってください。「あなたはわたしの大岩、わたしの砦」(3)なのだ。ですからあなたは私の希望だ。私は、若い時からあなたに信頼し、頼りとして生きてきた。母のお腹にいる時からずっとあなたにすがっていた。そしてあなた自ら手を差し出してこの世に誕生させてくださった。私を知るみんなが驚くのだ。神を信じる私が、苦しむこと、そして神に信頼し苦しみを乗り切ってしまうことを。しかし、そのようになることは当然です。なぜならあなたは岩でできた私の家なのですから。
9‐14 老齢の身の苦しみの告白
老いの日にも見放さず わたしに力が尽きても捨て去らないでください。 敵がわたしのことを話し合い わ
たしの命をうかがう者が共に謀り 言っています 「神が彼を捨て去ったら、追い詰めて捕えよう。彼を助け
る者はもういない」と。 神よ、わたしを遠く離れないでください。わたしの神よ、今すぐわたしをお助けく
ださい。 わたしの魂に敵対する者が恥に落とされ、滅ぼされますように。わたしが災いに遭うことを求める
者が 嘲りと辱めに包まれますように。 わたしは常に待ち望み 繰り返し、あなたを賛美します。
私は若い時からあなたから離れることなく一貫して信じてきたが、現在は、年老いてしまい、肉体的衰えが
目立つようになった。これからも若い時の同じように離れず傍にいて見守ってほしい。私はあなたが若い時
と同じ様に近くで見守ってくださることを確信する。敵の者たちは「年老いたために神がお前から離れ去る
ことを確認したら、お前を追いかけて捕まえよう 神以外にお前のもとに来る人などいないから」と言って
いる。神様、年老いてしまった今も近くにいてください、遠くへ行ってしまわないでください、今すぐきて
助けてください。私を攻撃する者があなたによって恥をかき、離れていきますように 私が苦難に合い苦し
むことを期待する者たちが恥をかき笑い者となることを願う。わたしは常にあなたが私の近くにいて救って
くださることを願っている。
現在、私の母は95歳の一人暮らしをしている。最近長く交際してきた友人が一人また一人と亡くなり「亡くなるたびに亡くなった友人のことを思い出し、眠れない日が数日間続く」と嘆く。数年前から、テレビを見ずにボーとしていたり、うたた寝していたりする時が多い。「ひとりぼっち」になった寂しさにじっと耐えているようである。
15‐19a 信仰生活を貫く決意
わたしの口は恵みの御業を 御救いを絶えることなく語り なお、決して語り尽くすことはできません。 し
かし主よ、わたしの主よ わたしは力を奮い起こして進みいで ひたすら恵みの御業を唱えましょう。 神
よ、わたしの若いときから あなた御自身が常に教えてくださるので 今に至るまでわたしは 驚くべき御
業を語り伝えて来ました。 わたしが老いて白髪になっても 神よ、どうか捨て去らないでください。御腕の
業を、力強い御業を 来るべき世代に語り伝えさせてください。 神よ、恵みの御業は高い天に広がっていま
す。あなたはすぐれた御業を行われました。
私は神の御業、御力、御恵を語ってきたが、なお語り足りない思いだ。老いを迎え若いころの体力はもはや
ないが、力を奮い立たせあなたの御恵みの数々を語り続けていきたい。あなたは私が母のお腹にいる時から
私を守られ常に導き、教ええられ今日に至った。それだから沢山の御業の数々を語り続けることができた。
白髪になり人生の終わりが近づいた今、今までと同じように近くに居てお守り導いてください。あなたの御
業、御力、御恵みの数々、その素晴らしさをこれからの若者たちへ伝えさせてほしい。私は年老いた今もそ
の願いが強くあり、まだまだ生きていきた。わたしの口を通してだけでなく、否、話ではなく、優しい一言
の声掛け、優しいまなざし、ひた向きに物事に打ち込む姿を通して将来のある若者たちに神様を信じる一人
の姿を見て何かを感じてほしいと願っている。
以前集会代表の石原兄が口癖のように「謙遜」に、石原姉が「顔の表情に責任を持つ」ようにと言ったのを思い出す。直接私に言ったのではないが私がいた前で話されたので私に言われたように受け止めた。人との交わりの中で生活すれば、一声、笑顔、顔の表情、目線、仕草などなど、小さなことや意識しない行為でも、何かが発信される。優しい雰囲気、穏やか雰囲気などが‥‥伝わる。
19b-20神よ、誰があなたに並びえましょう。 あなたは多くの災いと苦しみを わたしに思い知らせられま
したが 再び命を得させてくださるでしょう。地の深い淵から 再び引き上げてくださるでしょう。
神様、私は空に、海に、山々に、近くの野原に、あなたが創造された天地を見渡すとあなたの御業の大きさ
に圧倒さる。誰があなたに向かい不平不満を訴えることができようか。誰もいない。あなたは今まで私に大
小数えきれない苦しみ、悲しみ、不安に遭わせられたが、その彼方、向こう側には、復活の命が用意されて
いることを信じる。わたしの目には見えないところで再び新しい命を用意されていることを信じる。苦難、
苦しみだけで終わりとせずに、それに合わせて必ず救いの道が用意されていることを。ロマ書5:3‐5「03そればかりでなく、苦難をも誇りとします。わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、04忍耐
は練達を、練達は希望を生むということを。 05希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与
えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。」
21‐24 賛美と誓い
ひるがえって、わたしを力づけ すぐれて大いなるものとしてくださるでしょう。 わたしもまた、わたしの
神よ 琴に合わせてあなたのまことに感謝をささげます。イスラエルの聖なる方よ わたしは竪琴に合わせ
てほめ歌をうたいます。 わたしの唇は喜びの声をあげあなたが贖ってくださったこの魂は あなたにほめ歌
をうたいます。 わたしの舌は絶えることなく 恵みの御業を歌います。わたしが災いに遭うことを望む者が
どうか、恥と辱めに落とされますように。
今、わたしは、今まで歩んできた生活を振り返ってみれば、あなたにより守られ、恵まれてきたことを感謝
せずにはいられない。琴の音に合わせ自然とあなたをたたえる言葉があふれてくる。罪深い私を今日まで支
え励ましていただいた数々を思い起こせば、感謝の言葉が途切れることなく溢れる。そしてこれからの人生
を思えば、あなたにより守られる確信を得て希望を持つことができ、これも感謝である。終わりに神様の愛
の戒めから目を背ける者たち、義に反する者たちが恥を見、辱めを受ける公正な裁きを願う。
まとめとして
日常生活は、自分の意に反し、友好的に交わることのできない人もいる、これも現実の生活、浮世の生活の
実態である。困難にぶつることがあっても、老いて体力が無くなっても、天国へ帰るまで神を賛美し続けた
い。真面目に誠実に明るく喜びを持ち続けたい、願わくば、周りの人に何かを感じていただけるものを残す
ことができればうれしい限りである。「主に望みをおく人は新たな力を得 鷲のように翼を張って上る。走っても弱ることなく、歩いても疲れない。」(イザヤ40:31)