詩篇80編            2014.4.27

 

テーマ:立ち帰り、天から私たちをご覧ください

 

北イスラエルの滅亡に同情し、神の顧みを期待する

 

1【指揮者によって。「ゆり」に合わせて。定め。アサフの詩。賛歌。】2イスラエルを養う方 ヨセフを羊の群れのように導かれる方よ 御耳を傾けてください。ケルビムの上に座し、顕現(けんげん)してください 3エフライム、ベニヤミン、マナセの前に。目覚めて御力を振るいわたしたちを救うために来てください。4神よ、わたしたちを連れ帰り 御顔の光を輝かせ わたしたちをお救いください。

 

イスラエルを羊の群れのように導かれる牧者のような方よ、耳を傾け、願いをお聞きください。聖所の大切な契約の箱を守られるケルビムのように今、北イスラエル族の主要な部族であるエフライム、ベニヤミン、マナセ族の前に現れてください。(聖書地図3) 目覚めて行動を起こしてください。私たちを救うために駆けつけてください。そし天上からあなたの輝きにより私たちを見つけ出し、救いの手を差し伸べ、この困難な所から私たちを連れ去ってください。捕らわれ、捕囚の身となった私たちを連れて帰り、国を復興してください。民族の争いに敗れ、自由の利かなくなった身から解放され、生まれ故郷に帰り、同朋と共に民族の復興に当たらせてほしい。束縛からの自由ほど切望するものはない。

 

袴田死刑囚は、3畳ほどの狭い独房からほんの少しの窓から狭い空を見ていた。広い空を見上げ自由に歩くことのできる幸せを体全体で感じたであろう。“束縛からの解放=自由”ほど、尊いものはない。折のドアが開き、広い野原に放たれた動物のように、社会に出て思う存分自分の目で、耳で、足で、約50年の時間を埋めてほしい。埋めること、人生を取り返すことはできないでしょうが‥‥。重い罪を改めて思う。我々は自由の尊さに鈍感にならないようにいたい。

 

5万軍の神、主よ、あなたの民は祈っています。いつまで怒りの煙をはき続けられるのですか。6あなたは涙のパンをわたしたちに食べさせ なお、三倍の涙を飲ませられます。7わたしたちは近隣の民のいさかいの的とされ 敵はそれを嘲笑(あざわら)います。8万軍の神よ、わたしたちを連れ帰り 御顔の光を輝かせ わたしたちをお救いください。

 

神、いつまで私たちを顧みないでいるのですか。早く振りむいてください。私たちを見詰めてください。私たちは悲しみに直面し、ずっと涙を流しながら生活してきました。今までどれほど涙を流したか分かりません。絶えず近隣の部族とのもめごと、争いごとに巻き込まれ、神経を使う上、馬鹿にされてきました。心細い上に疲れ果てました。早く救いの手を差し伸べ異郷に地から連れ帰ってください。

 

異郷の地で、悲しみに囲まれ、馬鹿にされ続ける程、屈辱的で心細いことはない。朝鮮の方々は、日本軍によって、樺太に強制連行され、戦争が終わっても国に帰れずにいた。「忘却の海峡」‥‥戦争が終わっても祖国・朝鮮に帰れず、歴史の彼方に忘れ去らえようとしている人々がいる実態を描く‥‥映画が製作され、政池先生が中心となり全国で自主上映会を開催した。静岡でも上映会をすることになり、石原、石川、村松諸兄について動いた記憶がある。陰に隠れた戦争の傷跡、戦争が残した罪の深さを教えられた。

 

 9あなたはぶどうの木をエジプトから移し 多くの民を追い出して、これを植えられました。 10そのために場所を整え、根付かせ この木は地に広がりました。11その陰は山々を覆い 枝は神々しい杉をも覆いました。12あなたは大枝を海にまで 若枝を大河にまで届かせられました。13なぜ、あなたはその石垣を破られたのですか。通りかかる人は皆、摘み取って行きます。14森の猪がこれを荒らし 野の獣が食い荒らしています。

 

今、捕囚のみとなり異郷の地で生活している我々であるが、振り返ってみれば、イスラエルの地で生活を始めたのは、あなたによってエジプトを脱出し、カナンの地に入植したのです。丁度ブドウの苗木があなたによって持ち出され、カナンに住む先住民を追い出し、肥沃な土地にその苗木を植えたのです。そしてあなたの懇ろな手入れにより、すくすくと大きく成長した。ブドウは地の下に深く根を張り養分を吸収し、枝はカナンの山々を、北はレバノンまで、西は地中海、東はユーフラテス川まで周辺一帯を広く覆った。このようにあなたの守りの中で豊かな恵みを受け、平安に生活したのに、その保護の垣根を取り除き、周辺の部族が侵入し、略奪されたのだ。

 

力任せの略奪は防ぎようもない。人は、普段あまり気づかないが、当然と思っている日々の平安と生活の糧、資産を失ってみて、改めてその大切さに気付かされる。戦時中‥‥「欲しがりません、勝つまでは」、敗戦後間もない日本‥‥どの家も貧しかった? 食べ物、衣類不足、節約、辛抱、夕食のおかず1品、大皿の時もあった 皿に残った煮豆の汁もったいなくて舐めた おかずを作れば近所の家へ持って行ったり貰ったり、日頃から低い姿勢の生活態度を身に着けたい。

 

15万軍の神よ、立ち帰ってください。天から目を注いで御覧ください。このぶどうの木を顧みてください 16あなたが右の御手で植えられた株を 御自分のために強くされた子を。

 

17それを切り、火に焼く者らは 御前に(とが)めを受けて滅ぼされますように。18御手があなたの右に立つ人の上にあり 御自分のために強められた 人の子の上にありますように。19わたしたちはあなたを離れません。命を得させ、御名を呼ばせてください。 20万軍の神、主よ、わたしたちを連れ帰り 御顔の光を輝かせ わたしたちをお救いください。

 

神よ、どうか振り向いてください。支援の手を差し伸べてください。平安な日を失って、あなたの偉大さに気が付き、私たちの無力さ、弱さ、もろさ、小ささを思い知らされました。我々はあなたから見捨てられたら、何もできない無能な存在、砂の器のようなもろいものであることを知らされました。あなたの御手の中で命が守られていることを知りました。

 

弱い私たちに手を差し伸べお救いくださいと祈るばかりです。

 

まとめとして

 

「主よ、わたしたちを連れ帰り 御顔の光を輝かせ わたしたちをお救いください。」(4820節) 主よ、私たちの前に現れてください。そして異邦の地から、生まれ故郷に戻してください。目の前に苦難が生まれると、人はどうなるのか?  過去を振り返り、反省‥‥何か悪いことをしたのか‥‥ ああそうか、もう少し早く気が付けばよかった。そして、時間が経つと過去を振り返っても仕方ない「過去は過去、どう考えてもやり直せない」 前を向く その時、現状の自分、生活を見詰める これから先のことを考える。 

 

生活の単純化、まつわりついた人間関係の単純化、心の整理ができ、何が大切かが見えてくる。暮れに大掃除するが、部屋の片づけをしながら、心の整理 1年間の心のほこり、たまったものの片づけをする。すると気分がすっきりする。

 

Steve Jobs (スティーブ・ジョブズ) 名言 コンピューター会社アップル創業者

 

伝説のスピーチ

 

1.点を線につなげる

 

 生みの母 未婚大学生 養子に出される 母大学中退 父高校中退 条件:』大学出して

 

 大学入学 6カ月で退学 18か月大学でぶらぶら 空き缶拾い売る 11K歩いてヒンズー教教会 食事ために行く 西洋書道:タイポクラフィ習う マッキントッシュ 今やっていること 後で線となる 字体、字と字の間のバランス、調整 美しい 

 

2.愛と喪失

 

 アップル 2人で始める 父のガレージ 相手と会社方針合わずぶつかる 取締役会 相手の意見に賛成 会社辞める 重圧から解放身軽 小さな2つの会社統合 妻と出会う 「toy story」アニメ映画 仕事が好きであった アップル社統合に乗り出し、復帰 

 

3.死について

 

 すい臓がん 宣告 手術可能 2011.10 56歳没 毎日、今日が人生最後の日として生きた 今日死ぬとしたら何をするのか、本当のことするか 死を前にするとプライド、恥など、どうでもよい 消える はじめから裸 死‥‥古き者を消し、新しい者に引き継ぐ 自分の直感に生きよ。 

 

「あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。それはどういうわけかあなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。」「誰も死ぬことなんて望まない。天国に行きたいと願う人でも、そのために死にたくはないのです。」

 

むすび 「ハングリーであれ。愚か者であれ。」(スタンフォード大学卒業式)

 

死と向き合って、今を生きる、現在を生きる 自分の内面を見詰めなさい そこに神の御顔の輝きがある われわれ一人ひとりは色々なきっかけで集会に参加、何かを期待、求める、神との出会いを求める。罪を示され、赦され救われるという確信をいただきたい。夜寝る前、「御顔の光を輝かせ わたしをお救いください。」と一言祈り眠りたい。自分の心の奥、その隣に主の御顔の輝きが光っている。祈るとき、一人奥まった静かな自分の部屋で、簡潔に「御名が崇められますように‥‥」ヨハネ6:5-13(P9