詩編67篇           2013.12.1

 

テーマ:民の神への感謝と神からの祝福

 

2~4神がわたしたちを憐れみ、祝福し 御顔の輝きを わたしたちに向けてくださいますように あなたの道をこの地が知り 御救いをすべての民が知るために。 神よ、すべての民が あなたに感謝をささげますように。すべての民が、こぞって あなたに感謝をささげますように。

 

神の存在そのものは、道を照らし、その光により民を導かれる。イスラエルの民がエジプトを脱出する時、神は、昼は雲の柱となり、夜は火の柱となり、多くの民が遠くからで進む道を迷うことなくしっかりと進む道を案内された。あなたの深い御心を知り民があなたに感謝する。神の輝きは、顔を向けた方向が照らされる。民全体の道を大きな道を示される。同時に一人ひとり個別にそれぞれの道、あなたの道を私の道を示してくださる。神は私たち一人ひとりに御顔を向けられる。道を求めることは一度だけでなく、また、人により様々である。

 

悩みがある時、不安な時、悲しい時、やる気が起きない時、一つのことをやり終えた時、な

 

ど様々な子機に道を示される。

 

5~6諸国の民が喜び祝い、喜び歌いますように あなたがすべての民を公平に裁き この地において諸国の民を導かれることを。神よ、すべての民が あなたに感謝をささげますように

 

神の裁き、導きにより、民は感謝し、時に反省し立ち止まることがある。その時、自分を見つめる、初心に帰る機会となる。

 

人はそれぞれの道を歩むが、時に立ち止まり歩んだ道を振り返る。また、神の裁きを受け、 良い所、悪い所を示される。万人公平に、常に正しく裁かれる。裁きにより褒められた良い所を更に伸ばそうとし、また、反省すべき悪い所は改善しようと心掛け、再び歩む。

 

2-4節、5-6節は何度も繰り返す。感謝を重ねて歩みつつ人は、民は成長する。

 

7~8大地は作物を実らせました。神、わたしたちの神 わたしたちを祝福してくださいますように。 神がわたしたちを祝福してくださいますように。地の果てに至るまで すべてのものが神を畏れ敬いますように。

 

最後に民が神に祝福=幸福を与えてくださること、神の大きな心で全ての人を包み込み、守ってくださることを願う。「祝福」とは、国語辞典によれば、「キリスト教では、『神から賜る幸福(幸せ)』」とあり、また「それを求め祈ること」とある。従って我々は、自分の道を歩んでは、立ち止まる、そしてまた歩む。この繰り返しができるのは、神への感謝が原動力である。神のなさることは、常に公平であり正しい。その冷静な対応に畏れ、敬う。神の圧倒的な力の大きさ、計り知れない無限大の力、迫力にたじろぐ、襟を正す。

 

まとめとして

 

1.感謝は、人が私のために良いことをしていただいたことへ「お礼」を言うことである。

 

「お礼」は敬意、謝意を表すことであり、この感謝があって、社会の秩序が保たれる。

 

 持ちつ持たれつの人間関係により社会が成り立っている。この感謝により、他社へ心が開き、風が通る。人は、一人で生きていけない。生かされている。そのことに自覚がなく、突っ張り自分ひとりの力で生きている人、そう思う人がいる。その人は躓くともろいが弱さ・強さ自覚している人は強い。コリントの信徒への手紙13910(P341) 

 

「すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。