詩編64編            2013.11.10

 

テーマ:つまづきは自身の舌から

 

2-3神よ、悩み訴えるわたしの声をお聞きください。敵の脅威からわたしの命をお守りください。 わたしを隠してください さいなむ者の集いから、悪を行う者の騒ぎから。

 

神よ」の第一声は、詩人の神に訴える切なる願いである。切羽詰まって追い込まれ他状態に置かれていることが伝わってくる。このような状況に置かれた人の心は、ただ一点、神のみに集中している。率直に今の苦しみ、不安を訴え神に迫る。真剣な人の姿はどんな時も美しいものである。迫れば迫るほどその人の思いは神に届く。イエスキリストは「あなたの信仰があなたを救った」と言ってくださる。

 

4-7 彼らは舌を鋭い剣とし 毒を含む言葉を矢としてつがえ 隠れた所から無垢な人を射ようと構え 突然射かけて、恐れもしません。 彼らは悪事にたけ、共謀して罠を仕掛 「見抜かれることはない」と言います。 巧妙に悪を謀り 「我らの謀は巧妙で完全だ。人は胸に深慮を隠す」と言います。

 

悪意を持つ者の攻撃は容赦ない。体にも傷を及ぼすような鋭い言葉を発する。しかも周囲の人に気付かずれない用意周到な完全反抗を為す。私たちは一歩間違えばこのような敵の攻撃を受ける環境の中で生活していることを忘れてはいけない。

 

8-11神は彼らに矢を射かけ 突然、彼らは討たれるでしょう。 自分の舌がつまずきのもとになり 見る人は皆、頭を振って侮るでしょう。人は皆、恐れて神の働きを認め 御業に目覚めるでしょう。 主に従う人は主を避けどころとし、喜び祝い 心のまっすぐな人は皆、主によって誇ります。

 

全てをお見通しの神は些細なことも決して見落とさない。誰がどのような言葉で人を傷つけ、どのような悪行を為したか、すべて認識しておられる。神は必ずその者を撃たれる。自分の発した言葉、為した行為が最後に自分に戻るのである。神に従う人、正しい人は神を避け所とし命を守られ平安を得て喜ぶ。そのことを実感し益々神に従う、神を誇る。

 

まとめとして

 

神は、詩人・ダビデのように正直に心の内を語り、願う者の声に耳を傾けてくださり、私たちを完全に知り尽くしてくださる。最終的な勝利は、神戸髪を信頼する者の側にある。