テモテへの手紙Ⅰ4:1-16  2020.12.20
キーワード:信心のため自分を鍛えなさい(7) 
 長年パウロのもとで生活したテモテは、パウロから良い教えをお聞きし育てられてきました。テモテが、その良い教えを兄弟たちに教えるなら、キリスト・イエスの立派な世話役=牧者(羊飼い)となる、とパウロはテモテに指導者の義務を示されました。
 俗悪で愚にもつかない老婆(新改訳:年寄り女)が話す作り話は避けなさい。信心のために自分を訓練しなさい。他人はともあれ、自分を鍛錬して祈り続ける生活となるよう鍛えなさい。そうすれば祈りが生活に根付きます、と。
わたしたちは、信仰を生活に根付かせるために苦しんでいます。それは、すべての人の救主、特に信じる者たちの救主・神に、望みを置いていているからです。
 そんな中、パウロは年若き教会の指導者テモテへ命令調で訴えます。(塚本訳)「自分(テモテ)の年の若いことを誰にも軽蔑されるな。却って言葉において、振舞いにおいて、愛において、信仰において、純潔なことにおいて(凡ての)信者の模範となれ。」 パウロのテモテに期待する親心がはっきり表れています。
 テモテに向かって強い注意を促していますが、その裏で、これほど強く命令すれば、テモテから説教を聞くあなたがたもそのつもりで説教を聞きなさい、とのパウロの教えが伝わってきます。パウロは 

 

 

テモテのみならず、説教するテモテと聞くあなたがたの両者に話しています。パウロの深い愛情が滲み出ています。
 テモテよ、あなたの進歩は全ての人に見られ明らかになります。だから説教を聞きに来る人達の模範となるように努めなさい。そうすれば、あなたのみならず、あなたの話を聞く全ての人を救うことが出来る、そのような深い、広いパウロの教えです。
▢結びとして
 日本のクリスチャンは、わが国では少数派です。中々キリスト教が広がりませんし、日頃、キリスト教の話をする糸口が見つけにくいのが実情です。それでも、救われた者として、周りの人々にキリスト教を伝えたい。先ず私たちは、イエスが私の罪のために十字架に上られ私が今命を与えられ生きているこの恵み、この感謝をしっかりと受け、恵み感謝を喜びで満たされて生活するその姿を通して、周りの人々に伝えられるようになりたいです。 偏見、先入観を少しでもなくしてほしいと思います。
 わたしたちにとり最も大切なことは、イエスと言うぶどうの木にしっかり接木されているかどうかです。そのために、今日学びました(7)「信心のため自分を鍛えなさい」のように、点のようなたまの祈りでなく、点が連続して線となるような沢山の祈りのある生活を目指しましょう。一日に数え切れない、祈りが溢れるほどの生活をしたいと願うばかりです。