16章1-40   2020.12.1.5

                         西澤 正文

 テーマ:神がわたしたちを召されているのだと、確認するに至った(10)

  「前に主の言葉を宣べ伝えたすべての街へもう一度行って兄弟た

ちがどうしているか見て来よう」(15:36)、このパウロがバ

ルナバへ伝えた言葉が、第2次伝道旅行の始まりとなりました。そ

して、テルべ、リストラへ足を延ばしました。

 リストラの街は、第1回伝道旅行の時、迫害を受け弟子たちの助

けにより難を逃れた街でした。(14:19-20) 命を狙われた町であっても、訪問しました。これは全て神様にお任せした者であるからできることです。パウロには、恐れるものは何もありませんでした。

 その後、聖霊がアジア州では伝道するな、と命じられたため、フリギア・ガラテヤ地方を通過し、ビティニア州に入ろうとしたところ、再び、イエスの霊=聖霊に待ったをかけられました。そのため、ミシア地方を通りトロアスへ向かいました。 

 パウロはそこで夜、幻を見ました。マケドニア人から、「私たちのところへ来て助けてください」と告げられたのです。パウロはこの幻を見て、直ちにその地へ出発することを決めたのです。神がマケドニア人に福音をすげるよう命令されていると、確信したからです。いよいよ、パウロの伝道活動は、アジアからヨーロッパへ渡ることになったのです。 

 「使徒言行録」が「使徒行伝」と言われていた当時、「使徒行伝は聖霊行伝です」と、何度もお聞きしたことを思い出します。使徒は聖霊の導きにより伝道活動をされたということです。それほど聖霊の働きが大きかったということです。 

 伝道旅行の前、アンティオキア教会内では、聖霊によりバルナバとサウロが選出されました。第1回の伝道旅行に出掛ける際、バルナバとサウロは、「聖霊によって送り出された」(13:4)のでした。

 

 

 

 

  今回の第2回伝道旅行でも、聖霊によりアジア州で語るのを禁じられ、(6)、その後、ビティニア州に入ろうとしましたが、ここでもイエスの霊=聖霊により許されませんでした。(7) そのためトロアスに移りましたが、その夜幻を見ました。「マケドニア人が私たちのところに来て、助けてください。」(9) この幻がパウロの3回目の導きとなりました。幻の中の「私たちのところに来てください。助けてください。」の声が、パウロの心に届き、心動かされたのです。迷うことなく行動に移しました。どうしてでしょうか? パウロには、これは神の導きであるとの確信があったからです。だから迷いませんでした。幻の中のマケドニア人の声の中に、神の啓示が秘められていると直感的に感じたのです。それだから、幻を見た時、直ぐにマケドニアへ向け出発でいたのです。(10) 

  「信仰とは望んでいることを確信」(ヘブライ人11:1)することと言っています。信仰は確信することを示しています。

  このパウロたちは、2回に渡り聖霊の導きにより、アジアでの伝道が許されませんでした。それは、直ちにアジアを離れヨーロッパの地へ渡れ、との神のみ旨であったことが理解できます。

  使徒言行録の目的は、「地の果てに至るまでわたしの証人となる」(1:8)ことです。この16章の聖霊、幻の指示は、地の果てに至るまでイエスの福音を宣べる目的の一環であることが理解できます。

 ■むすびとして

  今までの使徒言行録を振り返ってみますと、使徒たちの上に聖霊が注がれる時は、必ず祈っている時です。私達も使徒達と同じ様に聖霊により信仰生活が導かれるように、使徒たちに負けないほど、祈りの時を確保し歩んでいきましょう。